南北大東、被害2800万円 台風21号でサトウキビ


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台風21号の強風で横倒しになったサトウキビ=22日、南大東村

 台風21号が通過した南大東、北大東両村で、サトウキビの被害調査が23日までに行われた。23日の時点で南北大東の合計被害額は約2800万円に上り、今後行われる予定の潮害調査結果によっては増額する可能性もあるという。

 南大東村では22日、村役場とJA、大東糖業で、島内のサトウキビ畑20カ所で4千本を調べた。村によると被害額の速報値は約1700万円。村産業課は「潮害の具合によっては被害額は最大4~5千万円になるかもしれない」と懸念を示した。

 一方、北大東村は23日、北大東製糖、JA、県南部農業改良普及センターが被害状況を調査した。被害の速報値は2・9%で約1千万円。村によると、台風21号の影響による雨は3日間で約75ミリしか降らなかったという。

 沖縄旅客船協会によると、台風21号の影響で23日、那覇市と周辺離島を結ぶ船便や石垣島・宮古島と周辺離島を結ぶ船便など72便が欠航した。24日の運航は各社とも同日早朝の天候を踏まえて判断する予定。