F35、半年間配備 米軍嘉手納基地 三連協は即日抗議


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 米軍嘉手納基地第18航空団は24日、11月から半年間、最新鋭のステルス戦闘機F35Aを少なくとも12機、同基地に配備すると発表した。地元自治体によると、今週中に2機が飛来する予定。インド、アジア、太平洋地域で初の配備となる。米空軍は「増大する脅威に対してグローバルで正確な攻撃能力を提供する」と意義を強調。地元は負担増だと反発を強めており、即日、米軍に抗議文を送付した。

 嘉手納町と沖縄市、北谷町で構成する「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(三連協)」(会長・桑江朝千夫沖縄市長)は24日、日米の関係機関にF35Aの展開を行わないよう求める抗議文を郵送した。宛先は第18航空団と沖縄防衛局、外務省沖縄事務所、在沖米国総領事。

 抗議文では「住民にとってさらなる基地負担を強いられるものだ。米軍航空機の事故が相次ぎ、住民の不安が高まっており、断じて許されない」と配備を批判。桑江会長は取材に「周辺への騒音は倍になる。アジア太平洋地域の安全維持のためなのか、納得できる説明がほしい」と話した。

英文へ→Municipalities protest plan to deploy US F-35A stealth fighters to Kadena