【台風22号】相次ぐ台風、品不足深刻 南北大東村


この記事を書いた人 平良 正
台風の影響で15日以降フェリーが入港できず、缶詰なども品薄状態になっている陳列棚=25日、北大東村中野のJAおきなわ北大東支店(上地順子通信員撮影)

 【南大東・北大東】台風21号の影響で南大東、北大東の両村では沖縄本島からのフェリーが15日以降入港できず、食料品が品薄になっている。28日入港予定だったが、台風22号の接近で延期になる見込みで、台風の進路によっては今月中の入港は厳しいという。今夏から始まったパン、牛乳、豆腐、卵の4品目の航空便輸送費補助事業も活用しているが、入荷するとすぐに売り切れる状況が続いている。

 南大東村で商店を営む女性によると、補助事業を活用して航空便を依頼しても、荷物が多いと空輸できないという。「牛乳や卵、パン、野菜がない」と話す。JAおきなわ北大東支店では卵やパン、牛乳を空輸してもすぐに売り切れる。ラーメンは売り切れ、缶詰も品薄状態だ。買い物に来ていた與儀真子さんは「明日は幼稚園の弁当会だが、食材がなくて困っている」と話した。

 北大東村役場によると、袋入りラーメンの購入を1人2袋までと制限する商店もある。卵1パックを親戚や知人で分けたり、本島に行く人に食料品の購入をお願いしたり、皆で協力して過ごしているという。