航空機311便欠航 2.7万人影響 台風22号


この記事を書いた人 大森 茂夫
台風22号の影響で閉鎖した那覇空港国際線ターミナルビル=28日午後5時すぎ、同ビル

 台風22号の影響で28日、海や空の便の多くが欠航し、モノレールなど公共交通機関も運休に追い込まれた。空の便では、那覇空港を発着する国内線を中心に少なくとも311便が欠航し、2万7千人以上の足に影響した。29日は琉球エアーコミューター(RAC)2便、ジェットスター1便が欠航する。

 沖縄旅客船協会によると、沖縄本島や離島を結ぶ便など184便が欠航。本島内の路線バスは全てが終日運休した。沖縄都市モノレール「ゆいレール」は、那覇空港と首里駅をそれぞれ28日午前8時31分に出発した便を最後に運休。29日は、バスとモノレールのどちらも始発から通常通り運行する。

 那覇空港では欠航となった便の振り替え手続きや、予定していた便の運航再開を期待し待つ観光客の姿が見られた。国際線ターミナルビルは午後2時に閉鎖した。

 母親と沖縄旅行に来た20代会社員の女性=東京都=は「月曜から仕事で、あすまでに帰りたい」と空港内の椅子に座り、台風情報を流すテレビを不安げに見ていた。

 宿の予約もしていないと言う50代の母親=静岡県=も「(本土の)どこでもいいので飛んでほしい。本当に困っている」と話した。