80人 ゲームで元気 介護通所者、初の交流会 糸満


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 【糸満】糸満市は23日、市真栄里の市社会福祉協議会大ホールで「市内通所介護事業所・通所リハビリテーション事業所交流会」を開いた。市内9事業所の利用者とスタッフら約80人が参加し、工夫を凝らしたゲームで楽しいひとときを過ごした。

円柱のペットボトルを豚に見立てた豚追い競争を楽しむ参加者=23日、糸満市真栄里の市社会福祉協議会大ホール

 糸満市内には、通所介護と通所リハビリの事業所が20カ所以上あるという。65歳以上で介護保険の認定を受けている市民が利用している。今回の交流会は市内の利用者が集い他の事業所との交流を深めることで、自立に向けた意欲向上を図ろうと、市が初めて開催した。

 交流会では、利用者とスタッフ全員でじゃんけんをし、負けた人が勝った人に洗濯ばさみをつける「じゃんけん勝ち残り with 洗濯ばさみ」や、水を入れた円柱のペットボトルを豚に見立てて棒で追い立てて前に進む「豚追い競争」など、ユニークなゲームで盛り上がった。

 南部病院の通所リハビリテーションを利用している徳本ハツさん(97)は豚追い競争に参加、「週3回利用し、病院の3階まで階段を上っている。今日はとっても楽しい」と笑顔を見せた。市福祉部介護長寿課は「利用者同士で交流を深めることで、自立に向けて互いに刺激になってほしい」と語った。