【読谷】沖縄県読谷村と村漁業協同組合(金城肇組合長)は30日、村都屋漁港の沿岸約1キロ沖で25日に米軍のヘリコプターが人員のつり下げ訓練を行ったとして、沖縄防衛局を訪れて抗議した。村は、事実関係の報告や村陸域と海域でのつり下げ訓練の禁止、米軍の訓練行為を事前に村へ通告するよう求めた。村漁協は海域でのつり下げ訓練の禁止と訓練の事前通告を求めた。
村の抗議を受けて米側に事実関係を確認した沖縄防衛局によると、つり下げ訓練は、米海軍が23~26日、実施したという。つり下げ訓練の現場海域は、漁船が日常的に行き交う場所で、定置網や村が水産と観光のシンボルとして掲げるジンベエザメのいけすが設置されている。
石嶺伝実村長は「観光客や漁民を驚かせている。しっかり先方に伝えてほしい」と要望した。
防衛局の中嶋浩一郎局長は「要請を踏まえてしっかり取り組みたい」と話した。