10月28日から30日まで愛媛県で開かれた第17回障害者スポーツ大会(愛顔(えがお)つなぐえひめ大会)では県内から50人の選手が参加し、計18個のメダルを獲得した。
台風22号の影響を受け、大雨の中で開会した今大会。2日目の午前は、雨のために屋外競技が相次いで中止になった。しかし、開催された競技で県勢は大健闘し、メダル獲得に「笑顔」がはじけた。
ボールの中に金属球を入れて音を出し、その音を頼りにボールを打ち合うサウンドテーブルテニス(STT)に出場し銅メダルを取った、弱視の松井美智代さん(64)は「金メダルを目指していたから悔しい」と語るも、「全国で自分の力を試せてよかった。次に出るときは金を取りたい」と意気込みをみせていた。
男子一般卓球で銅メダルを獲得した金城弘享さん(17)は「1セットを奪取することができたことが自信につながった」と手応えを感じた様子。「試合中の足の動かし方など改善できることをして、また大会に参加したい」と笑顔で語った。
アーチェリーのリカーブ30メートルダブルラウンドで金賞を獲得した玉城結さんは「いつもよりスコアが伸び悩んだのは残念だけど、金賞を取れてうれしい」と語った。
陸上4×100メートルリレーに出場した県勢は54秒19で惜しくも4位だった。アンカーを務めた多嘉良賛さん(17)は「ゴール手前、もう少しの所で前の人を抜けそうだった。本当に惜しい。この経験を生かして来年はメダルを取る」と力強く語った。