津波の脅威、次世代継承 高校生サミット、宜野湾で開幕


この記事を書いた人 大森 茂夫
初日の日程を終え、全員で記念撮影する参加者たち=7日、沖縄コンベンションセンター

 海外25カ国を含む国内外の高校生約250人が参加する「世界津波の日」2017高校生島サミットin沖縄(主催・沖縄県、県教育委員会)が7日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開幕した。

 開会式では那覇国際高の青木孝之介さん(16)=1年=とメキュー・ジャスミン・リンさん(16)=同=が議長を務め、世界の参加国を紹介した。8日は分科会で65の国や学校が研究発表をし、総会を開いて閉幕する。

 高校生サミットは11月5日の「世界津波の日」制定を記念して、次世代を担う若者に津波の脅威と対策を学んでもらおうと、2016年から行われている。16年は高知県で開かれ、今回は国内唯一の島しょ県である沖縄県が会場となった。県内からは那覇国際のほか八重山、宮古など7高校が参加している。

 開会式では青木さんらがキリバス、パラオ、タイなど海外参加国を紹介した。主催者として翁長雄志県知事は「沖縄と同じ自然環境の環太平洋諸国の高校生の熱心な討議を楽しみにしている」とあいさつした。