【国頭】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で13日午前7時半すぎ、砂利や石材を海上搬送するための大型船が国頭村の奥港に入港した。同日午前9時すぎ、砂利などを積んだダンプカーが奥港に順次、到着している。今後、大型船に積み込み、海上搬送を始めるとみられる。
奥の住民らは港に集まり「ここは釣りをする場所だよ」「自然破壊したらもう直らないよ」と抗議の声を上げた。
奥に住む女性(83)は「この港は、畑の合間に釣りをしに来るみんなの憩いの場所だよ。新聞見て始めて知って驚いている。何の説明もない。もう釣りもできないさ」と肩を落とした。
73歳の男性は「基地に賛成とか反対とか関係なく、集落みんな怒らせてどうする。こんな静かな場所で、道も一本道なのに。農業するときに自由に行き来できなくなる」と憤った。
午後8時半ごろ、砂利を積んだダンプカー数十台が、奥港に向かっているのが確認されていた。【琉球新報電子版】
英文へ→Oku residents protest their fishing port being used for Henoko construction material transport