質問、私たちの視点で 渡嘉敷中生が議会体験 給食改善、観光客対応、空き家対策…


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子ども議会で村当局に一般質問する渡嘉敷中学校3年生=6日、渡嘉敷村議会本会議場

 【渡嘉敷】沖縄県の渡嘉敷村立渡嘉敷小中学校(上原博美校長)の恒例行事、中学3年生6人による「2017年度村子ども議会」が6日、村議会本会議場で開かれた。社会科授業で学習した「議会制民主主義」の理解や「私たちの政治参加」に関心を深めるために議員活動を体験した。

 議長に藤原優作さんを選出、村当局から松本好勝村長をはじめ、課長以上が出席した。5人の子ども議員は、独自の視点で日頃感じている率直な意見、要望、疑問など1人3項目計15項目をてきぱきと質問して村をただし、村長はじめ宮平昌治教育長、担当課長が真摯(しんし)に答弁した。玉城保弘村議会議長ほか村議3人や上原校長、中学教諭、中学1、2年生、保護者が傍聴した。

 質問トップの崎濱美玖さんは「先輩方が子ども議会で要望した事項が実行され感動した。この授業は大切だと感じた」と発言し、「学校給食の改善、村読書環境の整備など」を質問した。続いて、町田愛常(あいき)さんは「外国人観光客に分かりやすい案内板の設置、入域観光客の増加に伴う水難事故防止対策など」。金城亜梨采さんは「村集落内の街灯の整備、空き家対策問題、田んぼ活用のイベントの実施」。金城有斗さんは「村公園のあずま屋および遊具施設の整備、地震、津波対策や避難訓練の実施など」。金城ひよりさんは「旅客ターミナル内に設置したテレビの有効活用、放課後児童クラブの設置など」を質問し、「村のおかげで新校舎になり、学習環境がすばらしくなりました」と村当局へお礼を述べた。子ども議員5人は「緊張したが、しっかり役目をこなせた。将来への夢や希望を抱くことができた」などの感想を話した。
(米田英明通信員)