本部町瀬底島にリゾートホテル2棟 森トラストが発表 米ヒルトンが運営 2020、21年開業


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計画を発表した(右から)ヒルトン・グランド・バケーションズのマーク・ワン社長兼最高経営責任者、森トラストの伊達美和子社長、ヒルトンのマーティン・リンク・アジア太平洋地域プレジデント=13日午後、東京・港区のコンラッド東京

 【東京】都市開発などを手掛ける森トラスト(東京、伊達美和子社長)は13日、本部町瀬底島でリゾートホテルを2棟開発する計画を発表した。

 運営はいずれも米ヒルトングループで、ヒルトンの「ヒルトン沖縄瀬底リゾート」(仮称、約300室)が2020年に開業する。もう一つは期間ごとに居室所有者を区分する「タイムシェア」タイプのリゾートホテル(132室)となり、ヒルトン・グランド・バケーションズ(HGV)が21年開業を予定している。

瀬底島で建設が予定される「ヒルトン瀬底リゾート」(仮称)のイメージ(森トラスト提供)

 建設予定地は16年2月に森トラストが取得した瀬底島のビーチに面した約33万平方メートル。別業者が高級ホテルの開発を進めていたが08年の金融危機が影響し、計画が中断していた。森トラストは当時の建設途中のままの建物を解体した上で、敷地内の別の場所に2棟のリゾートホテルを整備する。

 HGVの「タイムシェア」は1週間単位でリゾート所有権を販売するもので、アジアでの展開は初めて。

ヒルトン・グランド・バケーションズが手掛ける「タイムシェア」タイプのリゾートホテルのイメージ(森トラスト提供)

 HGVのマーク・ワン社長兼最高経営責任者は13日の会見で、価格体系や期間については未定としつつ「ハワイとだいたい同じくらいと考えていただいてよろしいのではないか」と述べた。

 森トラストは瀬底島のほか、伊良部島(宮古島市)や恩納村でもホテルの展開を計画しており、3カ所を合わせると千室規模となる。

 伊達社長は短期から長期まで楽しめる滞在型リゾートの必要性に触れ「沖縄がアジアでナンバーワンのビーチリゾートとなるよう貢献していく」と語った。【琉球新報電子版】