会見全文/辺野古埋め立てで初の海上搬入「工事しっかり進めることが大切」/小野寺五典防衛相/閣議後会見(沖縄関係抜粋)/2017年11月14日


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小野寺五典防衛相

 ―辺野古で米軍普天間飛行場移設工事のための石材の海上搬入が行われた。これについて抗議活動も行われているようだが、所見を。

 「今回、埋め立て資材の海上搬入ということに関しては沖縄県に提出しました埋め立て承認願書に海上搬入を実施することが記載されており、それを踏まえた形で埋め立て承認がなされていると私ども理解しております。

地域でさまざまな声があるとすれば私どもとしては、それに丁寧に答えていくことが大切かと思っています。今回特に海上搬入に使用致します国頭村の奥港におきましてはこの岸壁の使用については、県からの許可を頂いておりますが、尚丁寧にこの地域の区長さんのご要望頂きまして、公民館に製材搬入に関するお知らせを提示し、また周辺の皆さまに丁寧に今後とも説明したいと思います。

いずれにしても私どもとしては関係法令に基づき自然環境や住民の生活環境にも最大限配慮し、辺野古移設に向けた工事を進め、普天間飛行場の一日も早い返還を実現したいと思っています」

 ―関連。今回、従来の陸域からの搬入に加えて、海上からの搬入をすることになった狙いを。

 「これはもともとこの埋め立て用資材の海上搬入については県に提出した承認願書に記載しております。私どもとしては工事をしっかり進めるということが大切だと思っておりますし、また陸上搬入により生じる環境負荷の軽減と施工の円滑化、効率化も図ることができると思っています。

 ―関連。海上搬入については沖縄県は中止して協議するよう行政指導している。行政指導に従わずに海上搬入を続ける理由は何か。

 「県から行政指導についての申し出があったことは承知しております。防衛省としましては施工途中の護岸を活用して埋め立て用資材の搬入を行うものであり、護岸自体の設計内容を変更するものではないことから実施計画協議で示された設計内容と異なっているという沖縄県からのご指導は当たらないと考えております。

 文書でこの旨については沖縄県側に沖縄防衛局からお返事させて頂いていると思います」(おわり)