名護市辺野古の新基地建設工事に使用する石材搬出のために県が国頭村の奥港の使用を許可したことについて、「基地の県内移設に反対する県民会議」の山城博治共同代表らが15日午前、県庁を訪れ、県に使用許可を撤回するよう要請した。
県は、港湾使用許可の撤回には難色を示したが、今後、周辺環境の悪化を招く事例が確認された場合は是正や行政指導などを検討していく考えを示した。
謝花喜一郎知事公室長は「一つ一つの事案が、埋め立て承認の撤回につながっていく」と述べ、知事による埋め立て承認撤回という形で最終的には対応していきたいとし、理解を求めた。
山城共同代表は「知事はあらゆる手段で新基地に反対すると言っていたが、現状は公約違反、言行不一致だ」と厳しく批判した。
さらに知事の言葉を引用し「知事は県民に『なまからど。まきてーないびらん(今から、ここからだ。負けてはならない)』などと言ってきたが、このままでは『話くわっちー(話のごちそう)』は知事の方だと、言葉をそのままお返しせざるを得ない」と皮肉を交え、「知事には『もうおしゃべりはやめて、やることやって』と言いたい」と述べ、政治判断による早期撤回を重ねて求めた。【琉球新報電子版】