金城眞吉氏が死去 73歳 ボクシング界の名伯楽


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金城眞吉氏

 具志堅用高氏などのボクシング世界王者をはじめ、全国高校選抜やインターハイ、国体で30人以上の優勝者や多くの入賞者を育てた沖縄県内ボクシング界の名伯楽、金城眞吉氏が16日午前1時すぎ、那覇市内の病院で死去した。病気療養中で入院していた。73歳だった。

 那覇市出身。首里中時代にボクシングと出合い、南部農林高校に進学。1963年に東京五輪強化選手との試合が評価され、日本大に進学した。

 帰沖後は、興南高校や沖縄尚学のボクシング部監督を歴任した。

 那覇市消防本部に勤務しながら、85年に那覇市内の自宅を改築しジムや合宿所を併設した。ジムは「WINNER(勝利者)」を意味するウィンナージムと名付け、2014年まで運営し、ボクシングの道を歩む後進の育成に心を砕いた。

 2011年からは東洋大学で監督を務め、同大学の職員兼コーチだった村田諒太を指導し、ロンドン五輪金メダルに導いた。

 第51回(2015年度)の琉球新報賞(社会・教育功労)を受賞している。【琉球新報電子版】