アスティーダ、1部残留 卓球 後期日本リーグ


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 卓球の後期日本リーグ1部京都大会の最終日は19日、京都ハンナリーズアリーナで行い、琉球アスティーダは信号器材に3―1で勝利した。小澤吉大と久住昭博がダブルス、シングルスとも落ち着いたプレーを見せた。アスティーダの通算成績は3勝4敗。順位も上げ、全8チーム中で5位となり、1部残留を決めた。最終順位は1位は6勝1敗で協和発酵キリン、2位は東京アート、3位はシチズン時計、4位はリコー、6位は愛知工業大学、7位は日鉄住金物流、8位は信号器材となった。8位の信号器材が自動降格となり、7位の日鉄住金物流が2部2位との入れ替え戦に回る。

◆久住、小澤 単でも奮闘 白星/来年6月 ホーム戦勝利目指す

 1部残留が懸かる大事な最終戦。琉球アスティーダはそれまでのオーダーを大きく変えて臨んだ。好調なダブルスの久住昭博と小澤吉大がシングルスでも奮闘し、期待に応える白星で信号器材に3―1で勝利した。通算3勝4敗、大会前はチームでさえ、困難視していた1部残留を決めた。

 「他のチームと差があると思っていた中で5位までいけて、正直驚いている」と久住。この日を含めダブルスでの勝利が計算できたことが、強敵を相手にした試合でもチームに安定感を与えた。外間政克監督は「1部でも戦えることが分かり、選手たちも自信がついた」と戦いぶりに確かな手応えを示した。

 第1シングルスに起用されたのが久住だった。18日の愛知工業大学で第4シングルスでフルセットの末に勝利し、調子は良かった。相手は久住と同じ北海道出身で1歳後輩の厚谷。手の内を知り尽くす2人だったが、カットマンの厚谷に対し、テンポを変えた攻撃で相手のリズムを崩した久住がフルセットを制した。

 第2シングルスの江宏傑は2―3で競り負けたが、ここで、1部昇格の原動力となり、今大会もチームの勝ち頭となる小澤と久住組がダブルスで登場。小澤がコースを厳しく突き、甘いボールは久住が強烈なフォアで決めた。いつも通りの理想の展開に持ち込み、ストレート勝ち。小澤は続くシングルスも3―1で勝利し、アスティーダが勝利をもぎ取った。

 来年6月に開催予定の1部前期大会で再びホーム戦ができる。今大会のホーム戦は約1500人が集まった。試合は敗れ、ファンに勝利はプレゼントできなかった。外間監督は「再びホーム戦ができるのでたくさんの方に来ていただいて、勝つところを見せたい」と意気込んだ。