喜友名ら意欲満々 あす開幕 空手1シリーズ沖縄


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「はい、シーサー」の掛け声でポーズを取る(前列左から)上村拓也、喜友名諒、金城新、(後列左から)荒賀龍太郎、清水希容、植草歩、國米櫻、アンジェリカ・テリューガ、ノア・ボッシュ=23日、那覇市のロワジールホテル那覇

 国際大会の空手1シリーズA2017沖縄大会(那覇市・県立武道館、25~26日)の開催を前に23日、那覇市内のホテルで出場選手や関係者による記者会見が行われた。県勢で男子形の個人と団体世界王者の喜友名諒、金城新、上村拓也をはじめ、国内外の世界空手連盟ランキング上位者が列席して意欲を語った。2020年の東京オリンピックの前哨戦と位置付けられ、ポイントを稼いで世界ランキングを上げようと67の国と地域から783人が出場する。

 シリーズAは世界空手連盟(WFK)の公式行事では世界大会、大陸大会、プレミアリーグに次ぐ大会で、沖縄大会が17年の最終戦となる。世界ランキング50位以内で、各国の上位2位までが、2018年1月のプレミアリーグ(パリ)への出場権を得ることができる。東京五輪出場切符を懸けた戦いは1月以降、加速する。

 最新の世界ランキング2位、国内1位の喜友名は「しっかり力を見せて、個人・団体全てで優勝し、精進していきたい」と語った。金城は「県出身者として沖縄大会出場を誇りに思う。発祥地のプライドを持って金を目指す」と意気込んだ。上村は「これまで頑張ってきた力を発揮したい」とした。

 会見には世界ランキング1位の男子組手84キロ級の荒賀龍太郎と女子組手68キロ超級の植草歩、同2位の女子形・清水希容や海外勢も出席。荒賀は「東京五輪まで千日を切った。いい結果と素晴らしいパフォーマンスを見せたい」と力強く語った。

 WKFの張光輝第2副会長は「空手の五輪種目への採用を長い間頑張ってきて良かった。これからすごく発展する競技だ」と期待を込めた。全日本空手道連盟の栗原茂夫副会長は「空手は世界的なスポーツ競技に成長したが、あくまで原点は沖縄発祥の武道だ」とし、沖縄開催の意義を強調した。県空手道連盟の照屋幸栄会長は「子どもたちが世界の技を見るいい機会になる」と観戦を呼び掛けた。嘉手苅孝夫・県文化スポーツ部長も参席した。

 来年は7月のアジア選手権、11月の世界選手権などのほか、プレミアリーグが7回、シリーズAが4回行われる。