「映画はココロの栄養だ」 こども映画祭が開幕


この記事を書いた人 松永 勝利
開幕を宣言した「第4回こども国際映画祭in沖縄(KIFFO)2017」の子どもスタッフら=25日午前10時、那覇市若狭公民館

 子どもたちが審査員やスタッフとして運営に関わる「第4回こども国際映画祭in沖縄(KIFFO)2017」(同実行委員会主催)が25日午前10時から、那覇市若狭公民館で始まった。「映画はココロの栄養だ!」をモットーに子どもたちの思いやりの心や想像力を育む。
 開会式で映画祭ディレクターの宮平貴子さんは「今回は生きる力をテーマにドキュメンタリー3作品をセレクトした。人はどのように生きていくか。子どもも大人も映画を見て感じてほしい」とあいさつした。
 「こども審査員長」の仲里浩琉さん(12)=鏡原中1年=は「登場人物の気持ちをくみ取りながら公平に選びたい」と話した。同副審査員長の玉城琴菜さん(13)=神原中2年=は「審査員5人がじっくり話し合い、納得できる最高のグランプリを決めたい」と意気込んだ。
 午前中は大阪市の釜ヶ崎にある子どもたちが集う場「こどもの里」を描いた「さとにきたらええやん」(日本)が上映された。午後1時からは9歳の都会っ子がノルウェー北部の漁村で子どもたちに受け継がれている仕事タラの舌きりを扱った「タングカッター―僕らのこづかい稼ぎ―」(ノルウェー)、究極のエコロジーな生活を送る家族に1年間密着した「地球にやさしい生活」(米国)の2作品が上映される。映画祭は26日まで開かれる。【琉球新報電子版】