米軍ごみ「適切保管を」 沖縄県、回収中断で要望


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 沖縄県は27日、米軍が排出する一般ごみの処理問題について沖縄防衛局で米軍側と面談し、現状を説明した。在沖米軍から出される一般廃棄物の約6割を受け入れていた、大手廃棄物処分業・倉敷環境が、産廃処分業などの許可を取り消され、現在米軍の一般ごみの回収は中断している。県によると、米軍は基地内にごみをまとめて一時保管しているという。県は、日本の基準に沿って適切に保管するよう求めた。

 米軍から出されるごみの大半はこれまで、倉敷環境と、別の会社の2社が回収処理していた。県による許可取り消し以降、米軍は新たなごみの受け入れ先を確保できておらず、処理が滞っている。県環境整備課によると、27日の面談では県が許可取り消しの経緯などを説明した。米軍はごみの一時保管場所が足りなくなる懸念を示したという。