12月1日の「世界エイズデー」を前に、沖縄県地域保健課は27日、2017年に県内でエイズウイルス(HIV)の感染が新たに判明した人は11月26日時点で29人だったと発表した。過去3番目に多く、うち8人はエイズを発症していた。
16年のHIV感染者は沖縄は人口10万人当たりで1・181人で全国3位、エイズ患者が0・347人で10位だった。
今年新しく感染が発覚した県内の29人は、全員が男性だった。県内での累計は368人で、男性の割合は9割を超える。過去最多は14年の33人。
県内の各保健所では、予約をすれば無料・匿名でHIVの検査を受けられる。世界エイズデーに合わせ、12月上旬は検査日を増やす。地域保健課の担当者は「思わぬ感染もあるので、ぜひ検査を受けてほしい」と呼び掛けている。
世界エイズデーは、エイズの広がり防止と感染者への差別解消を目的に、世界保健機関(WHO)が提唱している。