芸と心 一層磨く 琉球・八重山古典芸能コンクール


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富田詢一社長から賞状を受け取る最高賞受賞者=3日、那覇市のANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービュー

 第52回琉球古典芸能コンクール、第7回八重山古典芸能コンクール(共に琉球新報社主催)の表彰式が3日、那覇市のANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービューで開かれた。賞状を受け取った受賞者は喜びをかみしめ、技芸と心をさらに磨こうと思いを新たにしていた。「琉球―」は舞踊、三線、箏曲、太鼓、笛、胡弓の6部門で計530人、「八重山―」は三線、箏曲の2部門で計36人が受賞した。

 富田詢一社長は「沖縄が世界に誇る古典芸能の担い手としての気概を忘れず、一層飛躍することを期待する。来年4月にはホールを備える新本社ビルが完成する。皆さんの力で魂を入れてほしい」とあいさつした。

 舞踊の最高賞を受賞した仲宗根杏樹さん(22)=那覇市=は「新人賞受験から長いようであっと言う間だったけど、宮城能鳳先生の指導のおかげで最高賞まで受賞できた。宮城本流の型をしっかり表現できる舞踊家になりたい」と気を引き締めていた。

 今年で定年を迎えたコンクール審査員への感謝状も贈られた。