11月8日から11日まで「パリフォト」がフランスの首都パリの中心地であるグランパレで開催された。写真専門の国際見本市で、4日間の開催期間中、世界中のギャラリー、雑誌エディター、アーティスト、コレクターが一堂に会し、さまざまなプログラムや作品を見たり、買い付けたり、世界的な写真の流行発信の場となっている。
この国際的な見本市に県出身の写真家、石川真生さんの作品が展示された。展示場所は石川さんのマネジャーを務めるナップギャラリーのディレクター、松本綾子さんのブース。沖縄をテーマにした作品を展示するブースには写真家の故東松照明さん、故平敷兼七さんの作品と共に石川さんの写真が展示されていた。
沖縄の写真といえば東松さん、森山大道さんが世界的に有名だ。だが松本さんは県出身で沖縄を撮る石川さん、平敷さんの作品はその世界的に認知された作品と比較しても全く見劣りしないということを、世界の人に見せたいという思いで東松さんの作品と並べたという。今年に入って海外での石川さんの写真展示は3月のニューヨークに続いて2回目。ともに反響は大きかったという。
開催期間中、ブースに常駐していた石川さんは「東松さんの写真は確かに素晴らしい。でも沖縄を撮らせたら私や平敷さんの写真の方がずっといい。2人の沖縄人が撮ったメードイン沖縄の写真を世界に見れ見れ攻撃している」と語った。県出身者の目を通した沖縄の写真が世界で注目される日も近いのではないか。
(大城洋子通信員)