結核で50代男性が死亡 沖縄本島南部で集団感染


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 沖縄県地域保健課は5日、南部保健所と那覇市保健所管内で結核の集団感染があったと発表した。県によると、感染した10人中5人が発病し、うち1人が死亡した。結核の集団感染は県内で今年2例目。

 県によると、最初に感染が判明したのは、南部保健所管内の50代の男性。2016年11月ごろ咳(せき)が悪化し、痰(たん)が出るようになった。今年1月、医療機関で受診し、肺結核と結核性胸膜炎の診断が出た。一時入院していたが、現在は通院で治療をしている。

 感染が判明した男性の家族や接触者ら計31人を調べたところ、ほかに9人の感染が分かった。発病したのは4人で、そのうち50代の男性が死亡した。

 2次感染が確認されており、県は咳や痰が2週間以上続いた場合は、早めに受診するよう呼び掛けている。