167台が資材を搬入 市民ら約90人を強制移動 米軍キャンプ・シュワブ


この記事を書いた人 Avatar photo 宮城 久緒
機動隊員に体を抱えられ、ゲート前から移動させられる市民=6日正午ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で6日、生コンクリート車や砕石などを積んだ工事関係車両167台が、午後0時半までに米軍キャンプ・シュワブ内に入った。

 その際、シュワブのゲート前に座り込んだ市民ら約90人が機動隊によって強制的に移動させられた。

ゲートの横に移動させられ、機動隊に囲まれながら「違法工事中止せよ」のプラカードを掲げる市民ら=6日正午ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 市民らは「県民の声を聞け」「違法工事をやめろ」などと声を上げ、歌を歌うなどして抗議した。機動隊は市民の両脇や膝を抱え、体を持ち上げてゲートの横まで移動させた。

 読谷村から来た78歳の男性は「沖縄戦でおばあたちを亡くした。(基地ができることで)被害者じゃなくて加害者になってしまうことが怖い」と、ゲート前に足を運ぶ意義を語った。【琉球新報電子版】