屋良小、地中に米軍ボンベ グラウンドから15本 嘉手納


この記事を書いた人 大森 茂夫
屋良小学校グラウンドの地中から発見された米軍製とみられるボンベ=9日午後、嘉手納町屋良

 9日午前10時半ごろ、嘉手納町屋良の町立屋良小学校グラウンドの深さ約1メートルの地中から、「US ARMY」と文字が刻印された米軍のものとみられるボンベが少なくとも15本見つかった。嘉手納署によると、ボンベは長さ約140センチ、直径約21センチの円柱形。校舎移転のため、グラウンドの造成工事を実施していた作業員らが発見し通報した。

 嘉手納署と自衛隊が安全確認し、危険性はないと判断。現場付近での規制などは実施されていない。他に埋まっている可能性も含めて、同署や沖縄防衛局などの関係機関が週明け以降、調査を行う方針だ。

 嘉手納署によると、午前10時40分ごろ、工事関係者から「不発弾が見つかった」との通報があった。当時現場には約10人の作業員が工事をしていた。同署と自衛隊が駆け付けて調べたところ、ボンベであることが判明した。ボンベには英語で「酸素」と記載されているものもあった。見つかったボンベは全て同じような形状だったという。

 町の情報によると、ボンベには米陸軍を意味する「US ARMY」の文字が書かれていたという。町から報告を受けた防衛局は同日中に米軍に連絡した。週明け以降、防衛局、米軍、工事業者など関係者で詳細を確認する。ボンベの専門業者によると、酸素ボンベである可能性が高いとしている。