コラソン引き分ける トヨタ紡織九州と25―25


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 日本ハンドボールリーグ(JHL)の琉球コラソンは10日、愛媛県の西条市総合体育館でトヨタ紡織九州と戦い、25―25で今季初の引き分けとなった。リーグ参戦で最多となっていた8連敗を止めた。通算成績は4勝13敗1分け。

 前半序盤はサイド攻撃を多用する相手に得点を重ねられるも、中盤からは速攻やパス回しから相手守備を崩し得点を挙げた。後半は互いのGKの好セーブが連発したが、16分からの6連続得点でリードする。しかし試合終了5分前から相手の3連続得点で追い付かれた。コラソンの次戦は17日午前11時から、福井県の北陸電力福井体育館フレアで北陸電力と戦う。

琉球コラソン(4勝1分け13敗)
25―25(15―14,10―11)
トヨタ紡織九州(4勝3分け11敗)

◆好守連動、6連続得点

 琉球コラソンが、リーグ参戦以来最長の8連敗を止めた。試合途中で修正した守備が機能し、6連続得点につながる攻撃と連動して試合を有利に進めた。結果は25―25の引き分けで終わったものの、水野裕紀選手兼監督は「久々に勝ち点を取れたのは良かった」と安堵した様子だ。

 前半は1点リードで折り返すも、GK内田武志と相手GKの好セーブが連発した後半の序盤で連続得点をトヨタ紡織九州に許し、主導権を握られる。コラソンは相手エースへのマークで中央の守りを厚くした。相手をサイドへ追い込み、無理やりシュートを打たせた。その後は守備のいいリズムが攻撃へと波及。守備で棚原良がドリブルをカットし、三村裕幸が速攻を決めたのをきっかけに6連続得点で逆転した。

 これまでのコラソンはミスから攻撃の機会を失い、攻撃を継続できなかった。しかし今回は好守がかみ合って6連続得点と、攻撃する時間が続いたことが大きな収穫になった。

 一方、土壇場で3連続得点を許して追い付かれるという課題も見えた。連敗は止めたものの、勝てた試合だけに水野選手兼監督は「最後の5分間は詰めが甘かった」と振り返る。「(次戦は)勝利し悪い雰囲気を断ち切って、(19日から始まる)日本選手権に挑みたい」と前を向いた。