アフリカの踊り、笑顔 音楽通し平和学ぶ 沖縄県東村・高江小


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西アフリカの伝統音楽に合わせてアフリカンダンスを踊る高江の子どもたち=1日、東村高江小学校体育館

 【東】沖縄県東村高江の高江小学校で1日、西アフリカ伝統音楽演奏会が開かれた。2017年度第1回家庭教育学級の一環で、高江小学校のPTA会長を務める森岡尚子さんは「音楽があると平和な気持ちになる。みんなの心に届いてほしい」と演奏会を企画。住民約50人が集まり、高江集落に音楽と笑い声が響いた。

 ギニア出身のラミン・ユール・ジャバテさんと家族が、ギニアの太鼓や木琴などの楽器を使って演奏した。高江の子どもたち9人が、ジャバテさんの演奏に合わせて太鼓を体験した。演奏体験が終わると、アフリカンダンスが始まった。妻のミナ・ジャバテさんが演奏に合わせて踊りを披露。いすに腰掛けていた区民らは立ち上がり、音楽に合わせて踊った。年配の区民らも座ったままで手を動かすなどして参加した。

 太鼓をたたいてダンスを踊ったアントン和抱ちゃん(6)は「楽しかった」と笑顔を見せた。大宜味村から訪れた後藤典子さん(44)は「あまりない機会なので楽しかった。外国の音楽を感じられて良かった」と語った。演奏会を企画した森岡さんは「偶然にも2人のおじーから『こんな音楽があれば戦争いらない』と同じ感想を言われた。平和や愛などを言葉にしなくても、みんなの心に届いたことが本当にうれしかった」と感想を述べた。