「当然の日常がほしい」 保育園父母会が園上空での飛行停止など要求 米軍ヘリ部品落下問題


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保育園に米軍ヘリから部品を落下事故に富川副知事に要請書を手渡す緑が丘保育園の代表者(右)=12日午後12時43分、県庁副知事応接室(中川大祐撮影)

 米軍ヘリの部品が宜野湾市野嵩の緑ヶ丘保育園の屋根に落ちていた問題で、保育園父母会が12日午後、県庁に富川盛武副知事を訪ね、原因究明までの飛行停止と保育園上空で米軍ヘリを飛ばさないよう日米両政府に働き掛けるよう求めた。

 保護者らは「落ちた、落ちないではない。そもそも通らなければ起きない」「単純に子が外で遊んで何事もない、当然の日常がただほしいだけだ」などと訴えた。

保育園に米軍ヘリから部品が落下したと見られる事故の原因究明などを富川副知事に涙ながら訴える保育園の父母会のメンバーら=12日午後12時52分、県庁副知事応接室(中川大祐撮影)

 富川副知事は、嘆願書と添えられた保護者の声をまとめた文書を読み「子どもたちが大変恐れおののいて、心に傷を負っていることがよく分かる。上空を飛ばないように、との要望の意をくんで、県としても取り組みをしていきたい」と応じた。

 市新城に住む母は昨晩、住宅の近くを米軍機が飛んだ際、保育園に通う1歳児の娘が「母さん、ドーン、ドーンだよ」と訴えてきたことに驚いたという。

 富川副知事への要請で「一歳児で言葉もまだ分からないのに、それでも記憶に入っているのかと思うとショックだった」と実情を訴えた。【琉球新報電子版】

英文へ→“We just want a normal daily life” –nursery school parents’ association request a stop to flights over the nursery school after U.S. military helicopter part falls