CH53機材不足 飛行可能は37% 海外報道、事故多重指摘


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 【ワシントン=座波幸代本紙特派員】海外メディアは13日、米海兵隊普天間飛行場所属のCH53E大型輸送ヘリの窓が宜野湾市の普天間第二小学校の運動場に落下したことを電子版で報じた。FOXニュースは、CH53Eのわずか37%が飛行可能で、海兵隊などの航空機材不足が訓練に支障を及ぼしていると伝えた。

窓落下翌日も離着陸を繰り返す米軍ヘリ=14日、宜野湾市の米軍普天間飛行場

 CBSニュースなどは、人口密集地にある普天間飛行場が県民の反基地感情や安全性への懸念の源になっているとするAP通信の記事を掲載。米軍準機関紙「星条旗」は「CH53Eの窓が不可解にも空から落ち、子どもたちが遊ぶ運動場に着陸した」と報じた。

 ニューズウイーク誌はこの1週間で2件目の米軍機関係の事故だとし、米軍機からのものとみられる部品が保育園に落ちた事故の捜査中に起きたと報道。東村高江でのCH53E不時着・炎上事故の映像も掲載し、米兵らによる相次ぐ事件・事故と県民の反基地感情、普天間飛行場移設問題についても紹介した。

 英BBCニュースは翁長雄志知事が普天間第二小の現場を訪れた写真を掲載し、日米両政府が普天間飛行場の県内移設を進める一方、知事は基地の全面撤去を求めていると報じた。