公明、渡具知氏推薦へ 辺野古巡り政策調整 名護市長選


この記事を書いた人 大森 茂夫

 来年2月4日投開票の沖縄県の名護市長選に関し、公明党県本が新人で前名護市議の渡具知武豊氏(56)を推薦する方針であることが18日、分かった。辺野古新基地建設反対を掲げ、前回選で自主投票とした公明党県本が、今回は辺野古移設を容認してきた候補者を支援することになる。協議が調えば、25日にも推薦を表明する。

 辺野古新基地建設問題に関連し、米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還や在沖米海兵隊の県外、国外移転を求めることなどを渡具知氏の政策に盛り込むことで調整している。

 渡具知氏は出馬表明までは辺野古移設容認を打ち出しており、辺野古新基地建設に反対する公明党県本の推薦が困難視されていた。一方、10月の衆院選では名護市で公明党の比例得票が過去最多となったことから、自民側は「自民支持者が票を入れたことが現れている。公明から推薦を得る下地が調った」とみていた。