小学生がアプリ開発 フロッグス成果発表会「社会変わる手段に」


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オリジナルソフトを発表した(左から)大嶺結葉さん、伊佐森智君、新垣聖咲さん

 学生の起業家精神を養う「リュウキュウフロッグス」のメンバーによる成果発表会「リープデー」が12月17日に西原町であり、小学生3人が開発したオリジナルアプリを発表した。ゲスト参加者から「コミュニケーションが密になることで、社会が変わるツールになる」と期待の声が上がった。

 小学生向けプログラミング支援制度「CA-Frogs Kidsプログラマー特待生」に選ばれた3人が発表した。

 大嶺結葉さん(東村立東小5年)はベジタリアンが外食する際に、調理人とコミュニケーションが取れるアプリ「Veg-菜」を開発した。ベジタリアンといっても植物性食品に加え、乳製品も食べる人など幅広いジャンルにあり、その分類が一覧できるほか、代替食材も調べられる。大嶺さんは「日本はベジタリアン向けのお店が少ない。オリンピックが開かれる2020年に向け、ベジタリアンでも楽しめる日本をつくりたい」と語った。

 伊佐森智君(中城村立中城南小5年)は、全国の都道府県名や県庁所在地などをゲーム形式で覚えられる「IT日本一周」をつくった。小学校5、6年生に聞いたところ、都道府県名を覚えている人は35%しかいなかったとし「覚えるのが面倒だという人が多い。でもみんなが好きなゲームと組み合わせると、覚えられる」と意図を語った。

 新垣聖咲さん(宜野湾市立普天間小6年)は聴覚障がいがある親子のコミュニケーションを支えるアプリを披露した。