【糸満】手作りの電気自動車で走行距離を競う国際大会「エネルギーチャレンジオキナワ2017」(同実行委主催)が29日、沖縄県糸満市の糸満漁港内特設コースで開催された。県内外(国外含む)から10チームが参加した。総合優勝を勝ち取ったのは、前回大会で総合2位だった那覇工業高校(課題研究班)。2時間1分32秒をかけて約46キロ250メートルを走行した。運転手を務めた3年生の山入端龍弥さん(17)は「体がかなり疲れている。でも1位。満足だ」と話し、仲間の目を見て小さくガッツポーズをした。
同大会は、理系の若者育成や人材交流などを目的に16年から開催され、今回は2回目。各チームが腕によりを掛けた電気自動車を持ち寄る。スクーター用12ボルトのバッテリーを四つ使用し、2時間の走行距離を競う。
優勝した那覇工業高校(課題研究班)チームは3人で構成。3年生の末吉樹李(じゅり)さん(17)と上地皓介(こうすけ)さん(17)は、車体のメンテナンスなどを担当した。優勝車体は今年4月から構想を練り、完成させたもの。末吉さんは「連携がうまく取れた」とにっこり。上地さんも、優勝したと分かった瞬間、大きな声で喜んだ。
同実行委代表の琉球大学地域連携推進機構の宮里大八(だいや)准教授(43)は「自分たちで(電気自動車を)手作りすることで、実践的な勉強ができるし、自分で答えを探そうとする。みんなの顔が輝いていてよかった」と話し、大会開催の手応えを語った。