マグロ、過去最高のキロ7000円 沖縄の魚市場で初競り 航海安全、豊漁を祈願


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威勢のいい掛け声とともに、次々と競り落とされるマグロ=4日午前7時37分、那覇市の泊魚市場(具志堅千恵子撮影)

 沖縄県内で最大の水揚げ量を誇る泊魚市場(那覇市港町)で4日早朝、2018年初競りが開かれた。鐘の音を合図に威勢の良い掛け声が飛び交い、落札を告げる笛が次々と市場に響いた。一番競りに掛けられた53キロのメバチマグロは、過去最高となるキロ当たり7千円のご祝儀相場で競り落とされた。昨年記録した最高値のキロ単価6千円を上回った。

威勢のいい掛け声とともに、次々と競り落とされるマグロ=4日午前7時14分、那覇市の泊魚市場(具志堅千恵子撮影)

 初競りに先立ち、約100人の関係者らが航海安全や豊漁を祈願した。

 沖縄県漁業協同組合連合会の上原亀一会長は「生鮮マグロが多く水揚げされる沖縄県内最大の魚市場として、安心安全な水産物の提供に向けて一層努力していく」とあいさつした。

航海安全と豊漁を祈願する関係者ら(奥)=4日午前5時20分、那覇市の泊魚市場(大橋弘基撮影)

 市場関係者によると、4日の総水揚げ量は約43トンで、うち41トンをマグロ類が占めた。【琉球新報電子版】