美味タンカン 沖縄県内外へ 本格出荷始まる


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本格出荷に向け、タンカンの出来をチェックする作業員たち=11日午前、名護市伊差川のJAおきなわ北部地区営農振興センター

 【北部】JAおきなわは11日、タンカンの初出荷式を名護市伊差川のJAおきなわ北部地区営農振興センターで開いた。2017年度の出荷は、前年の約7割となる466トンを見込む。果実はやや小ぶりだが、糖度や酸度のバランスが取れ、おいしく仕上がった。

 今期はタンカンの「裏年」に当たることや、果実が成長する7~8月に雨が少なかった影響で、生産量が前年を下回った。熟度はやや遅れ気味だったが、年末にかけて成熟が進んだ。

 1月中旬から下旬ごろに出荷の最盛期となる。2月末まで青果用366トン、加工用100トンの出荷を計画している。

 12月下旬に正月用の出荷をしたが、11日に本格的な出荷が始まった。JA職員や生産者らが式に参加、タンカンを載せたトラックを見送った。

 城間健二JAおきなわ北部地区営農振興センター長は「今期はやや小玉傾向にあるが、生産者が丹精込めて生産した。沖縄の冬の代表的な果実を県内外のより多くの方へ届けるよう努めていきたい」と述べた。