那覇国際高校の2年生6人が2月、文部科学省が指定する国際教育校「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」の国際派遣事業の一環で、英国のケンブリッジ大で琉球藍のビジネスプランについて発表する。生徒らは「沖縄の伝統文化である藍染めを知ってもらい世界に発信したい」と意気込んでいる。
同校はSGH校に指定されている。生徒が健康、観光、環境分野から興味がある課題を調査研究する。
今回は、校内選抜で選ばれた研究内容について海外の高校や大学で成果発表をする取り組み。兼田麻央さん(17)、折田彩寧さん(同)、座覇未来さん(同)、高島蘭奈さん(16)、照喜名ももこさん(同)、松崎桃々さん(18)が派遣される。
当初は研究内容がなかなか決まらなかったが、高島さんが「琉球藍 激減」という新聞記事に目を付けて呼び掛けたところ、全員一致でテーマに決まった。
調査はインターネットでの検索や関係者からの聞き取りを行い、内容を深めた。「まずは琉球藍の存在を知ってもらうことが大事だと思った」とリーダーの兼田さんは語る。
「東京オリンピックのロゴが琉球藍のような色合いなので、オリンピックグッズとして売り込む」「空手のグッズなどで使用して沖縄の文化も同時に知ってもらう」。多くのアイデアが出たが実現が難しいと判断した。そこで琉球藍製造技術保存会などからアドバイスを受け、アクセサリーや髪の毛を結ぶゴムなど、身近な物のグッズ展開のプランにまとまった。
「調べていくうちに、琉球藍への愛が増した。世界中の人に琉球藍を知ってほしい」とメンバーらは笑顔で口々に話した。