米軍機窓落下時、騒音97デシベル 校舎接近か 事故1ヵ月


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普天間第二小学校上空を飛行する米軍ヘリ=11日、宜野湾市新城

 【宜野湾】普天間第二小学校に米軍のCH53Eヘリから窓が落下した事故で、琉球大の渡嘉敷健准教授が同校屋上に設置してある測定機のデータを確認したところ、窓が落下した午前10時すぎに最大97・2デシベルの騒音が記録されていたことが分かった。渡嘉敷氏によるとCH53Eの騒音が普天間第二小での測定で90デシベルを超えることは珍しく、校舎に極めて近い位置を飛行していた可能性が高い。13日で事故から1カ月たつが、今も米軍機が学校をかすめるように離着陸する状況は続いており、児童たちは運動場が使えないままだ。

 渡嘉敷氏は12日、沖縄国際大の講義「沖縄の基地問題」に招かれ、調査結果を紹介した。

 市教委によると、普天間第二小学校は18日から避難訓練のため、運動場を部分的に使用する。体育の授業中、頭上に米軍機が近づいてきたと想定し訓練を行う。事故後、米軍は「学校上空を最大限飛ばない」とし、日米両政府は学校施設上空の飛行禁止を確約していない。

 沖縄防衛局は飛行状況を監視するカメラを普天間第二小に設置し、監視員も配置する。市教委や学校は今後、同校の位置を示す明かりや緊急時の校内の内線電話設置も求める。