沖縄の農業産出額、28・1%増加 伸び率で全国1位 11~16年


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県内の先陣を切って開かれた子牛の初競り=13日、石垣市の八重山家畜市場

 沖縄県の農業産出額の5年間(2011~16年)の伸び率が28・1%で全国1位になったことが16日、分かった。自由度の高い一括交付金を活用し、他府県と異なる状況に対応できたことが大きな要因とみられる。販売農家1戸当たりの生産農業所得は、過去最高の388万円で全国8位と全国トップクラスになった。農林水産省が発表した「生産農業所得統計」を基に沖縄県がまとめた。

 島尻勝広県農林水産部長は「地道な連携や努力で、堅実に生産基盤の整備に取り組んできた結果だ」と述べた。

 沖縄県の農業産出額は、2011年の800億円から5年連続で増加し、16年は1025億円だった。サトウキビと肉用牛の伸びが大きく、キビは5年間で99億円(83・9%)増え、肉用牛は85億円(62・5%)増加した。沖縄県は全国4位の子牛生産地になっている。

 全国で農業産出額が5年連続で増加しているのは沖縄県を含む6道県のみで、沖縄県は全国平均(11・6%)の2倍以上の高い成長率を示した。【琉球新報電子版】