西原町、劇でアピール 小中高生、21日公演へ


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21日の本番に向け、ダンスの練習をする「さわりんと運玉義留」の出演者ら=16日、西原町役場

 【西原】沖縄県西原町内の小中高校生が出演する創作演劇「さわりんと運玉義留(うんたまぎるー)」が21日午後1時半と同4時半から、同町のさわふじ未来ホールで開かれる。昨年に続き2回目となる公演を控え、児童生徒らが町役場で稽古に励んでいる。

 町の観光キャラクター「さわりん」と、町の英雄・義賊の「運玉義留」が友情で結ばれるという物語。昨年の初上演では、町内外から駆け付けた約500人の観客をダンスや棒術、演技などで魅了した。

 創作演劇は西原町内に住む高校生らが組織しているNSBP(西原町学生ソーシャルビジネスプロジェクト)らの活動の一環として始まった。町の活性化を目指すNSBPの高校生や大学生を中心に取り組み、34人が出演する。

 琉球国第二尚氏王統の始祖・金丸(後の尚円王)が内間地頭時代に住んでいた住居跡が西原町内にあることから、金丸も登場する。歴史上の人物から現在のキャラクターまで登場させることで、西原町により関心を持ってもらう狙いがある。生徒らは稽古の他、関連する町の歴史や地理も学ぶなど準備を進めてきた。

 主役の運玉義留を演じる山里麻惟(まい)さん(18)=首里高校3年=は「演劇を通して西原をもっと好きになった。舞台に関わる全ての人のために成功させたい」と意気込んだ。

 さわりんを演じる小渡エミリーさん(18)=西原高校3年=は「役作りは難しかったがやりがいを感じている。笑いあり涙ありの舞台を楽しんでほしい」と語った。

 「さわりんと運玉義留」は21日に町のさわふじ未来ホールで上演予定。午後1時半と同4時半の2回公演で、入場料は千円(大人、子ども同料金)。問い合わせはNSBP事務局(西原町役場産業観光課内)(電話)098(945)4540。