社会

保護者ら怒り 米軍、普天間第二小の上空飛行を否定

普天間第二小に接近して飛行する米軍大型ヘリCH53E=19日午後1時ごろ、宜野湾市新城

 【宜野湾】沖縄防衛局が18日に米軍ヘリが普天間第二小学校上空を飛行したと主張していることについて、在沖米海兵隊は19日「パイロットは第二小の位置は把握しており上空飛行は避けた。パイロットの証言やレーダー追跡データなどから、その日、普天間第二小上空を飛んだヘリはなかった」と本紙取材に回答し、飛行事実を否定した。学校上空の飛行を巡り対立する政府と米軍に、保護者らから「周辺も含め飛行しなければいいだけだ」「追い掛けっこのようだ」と反発する声が上がった。

 18日から米軍機が近づいた場合を想定した避難訓練を始めた普天間第二小は19日、米軍が上空飛行を否定したことなどを受けてこの日の訓練を中止した。今後の訓練実施については22日朝、判断する。

 普天間第二小6年生の女子児童の母親(46)=市喜友名=は米軍が上空飛行を否定したことを受け「あり得ない。なぜそこまで否定するのか」と批判した。日米政府の見解が食い違っていることに「(上空を飛んだかどうかの話は)『追い掛けっこ』のようだ。飛ばしてほしくないという基本に戻らないと終わらない。約束してほしい」と訴えた。

 「第二小だけの問題ではないし、監視すれば済むという話でもない」。来年度から市外から普天間小に娘が転入する城間望さん(37)=市野嵩、会社員=は指摘した。「監視員やカメラを付けるなら県内全校に付けてという話になる。監視しても子どもの命は守れない。通らなければいいだけなのに」と首をかしげた。防衛局が「上空」の定義を垂直上空としていることに「真上でなくてもあれだけ近くで飛んでいて事故が起こったら危険だ」と批判した。

 宜野湾市教育委員会には19日、地域住民から「飛行しないことを強く求めるのが市教委の役割で、避難訓練をするべきではない」と訴える電話があった。保護者からは「基地があることは分かっていて通わせている。騒いでも仕方がない」との電話もあった。

 一方、19日午後1時ごろ、米海兵隊大型輸送ヘリCH53Eが立て続けに普天間第二小に接近して飛行した。防衛局は19日、本紙の取材に「午後5時現在、普天間第二小上空の米軍機の飛行は確認できていない」と答えた。校門前から見ていた普天間第二小や緑ヶ丘保育園の保護者らは「あれは上空じゃないのか。私たちの感覚では上空だ」などと疑問視した。