キングス 寄せつけず 大阪に72―51 Bリーグ第29戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位、21勝7敗)は19日、大阪府の府民共済SUPERアリーナで大阪エヴェッサ(同4位、8勝20敗)と今季第29戦を行い、72―51で勝利した。キングスは第1クオーター(Q)から攻守でスピード感あるプレーを発揮し、テンポが上がらない大阪を18―5と引き離す。中盤はミスが目立つ場面もあったが、岸本隆一の正確な3点弾5発や、ハッサン・マーティンらのリバウンド力で差を広げていった。20日は同アリーナで大阪とのアウェー2戦目を行う。(観客1513人)

キングス 22勝7敗
72―51(18―5,19―17,20―14,15―15)
大阪 8勝21敗

◆波のある試合をした

 佐々宜央HC(キングス)の話 勝ちはしたが波のある試合で、もっと上を目指すためには反省が多い。何がアドバンテージで、どこを攻めて、誰が乗っているか。ふわっとしたバスケをしてしまった。大阪は明日はハードに来ると思うので、円滑な攻撃ができるようにしたい。

◆第1Q 攻守さえ加速

 出足の遅い大阪を相手に、キングスはテンポの良い攻撃と激しいプレスの守備で第1Qから引き離した。中盤は攻撃の連係がかみ合わずミスが生まれ、差を詰められる場面もあったが、インサイドへの突破力や岸本隆一のミスのない3点弾5本がチームの精神的原動力となり、21点差の快勝を決めた。

 スタートダッシュを得意とするキングスらしく、激しい守備で大阪のボールと足を止めることに成功すると、攻撃ではコンパクトな連係でアイラ・ブラウンがダンクを、ハッサン・マーティンがリバウンドでセカンドチャンスをつくり、一気に引き離した。しかし、第2Qにゴール前の守備を固めた大阪にリズムを狂わされ、ミスが相次ぐ。それでも田代直希、ブラウン、岸本の3点弾で追撃を封じた。

 攻撃のリズムは終盤までぎこちなさを残したが、第4Q開始時点で21点差を付け、主導権を握ったキングスがそのまま振り切った。 広範囲から、ボールがリングに触れず、ネットが水しぶきのようにあがる「スプラッシュ」な3点弾を決めた岸本は「感覚が良かった」と語ったが、「攻撃で自分のミスを反省し、明日はいいプレーをしたい」と気持ちを切り替えた。豪快なダンクで試合を盛り上げたブラウンは「天皇杯の敗北を修正し、勝つことができたことは喜ばしい」と、手応えを感じた様子だった。