「伊計島の上 飛ぶな」 住民、米軍ヘリ不時着抗議


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米軍ヘリ不時着に対する抗議集会で拳を突き上げる参加者=21日、うるま市与那城の伊計公民館

 6日に沖縄県うるま市の伊計島海岸に米軍ヘリが不時着した事故を受け、伊計島の住民や島出身者らは「米軍ヘリ不時着に対する伊計島抗議集会」(同実行委員会主催)を21日、伊計公民館で開いた。島の人口約260人に対し、島外からの参加者も含めた約150人(主催者発表)が参加し、米軍機の不時着事故に強い抗議の意思を示した。集会では、米軍機が島の上空を飛行しないよう飛行ルートを変更することや、夜間の米軍機飛行禁止などを求める抗議決議を全会一致で採択した。

 伊計島では昨年1月にも米軍機の不時着事故があった。繰り返される事故に住民が抗議の意思を表そうと、伊計自治会を中心に企画された。伊計島住民による抗議集会が開かれるのは、今回初めてとなる。

 集会は住民や島出身者、島内企業の従業員らに呼び掛けて行われた。

 若者や漁業者、企業代表など各世代の住民が登壇し、それぞれ島の生活が脅かされている現状や不安を訴えた。

 伊計自治会の玉城正則会長は集会で「島の人間が純粋に(米軍機事故に)怒りを持って抗議していると示すことが重要だ」と述べ、島の人口の半分以上の参加があったことを強調した。