【名護】沖縄県のやんばるの冬の風物詩の一つ、タンカンの収穫が始まった。名護市三原でタンカンを作っている上里幸廣さん(75)の畑でも収穫に追われている。
約2300平方メートル(700坪)の畑に約90本が植えられている。30年ほど前に父の故・幸栄さんが植えたものを15年前に引き継いだ。畑全体を防風・防鳥ネットで覆い、管理が行き届いているミカン園では黄色に色づいたタンカンが枝もたわわになっている。それでも上里さんによれば今年は裏年で、昨年の3分の2程度の出来だという。
収穫のピークはこれからで、2月いっぱい続くという。収穫後は追肥、枝の剪定(せんてい)など、早速次の作業が待っている。上里さんは「農家には休む暇がない」と笑いながら、作業の手を進めていた。(嶺井政康通信員)