「私生活で自分に厳しく」 東浜投手、沖縄県内経営者とトーク


この記事を書いた人 琉球新報社
県中小企業家同友会の新春のつどいで語る東浜巨さん(左)=25日、那覇市のパシフィックホテル沖縄

 沖縄県中小企業家同友会の2018年新春のつどいが25日、那覇市のパシフィックホテル沖縄で開かれ、プロ野球福岡ソフトバンクホークス投手の東浜巨さんがトークショーに登場した。

 約350人の経営者を前に「才能ある人たちと差を付けるには練習の濃さや、野球以外の私生活の部分で自分に厳しくするしかない」と語り、厳しい競争の中で最多勝のタイトルをつかんだ心掛けなどを紹介した。

 「才能開花までの道のり」をテーマに、同友会の喜納朝勝代表理事が聞き手となって進行した。東浜さんは「プロ入りは挫折から始まり、評価に応えられず苦しい時期もあった。監督を信じて自分を変えていったことでプラスに向かった」と語り、周囲の支えを成長につなげた歩みを振り返った。

 沖尚高時代に春の選抜を制覇したが、3年夏の県予選決勝ではチームのバスが渋滞で球場到着が遅れ、動揺から敗退した。東浜さんは「対戦校の浦添商は球場近くのホテルに前泊して万全に備え、ビデオで投球を徹底的に研究していた。準備の差で負けていた」と明かし、喜納代表は「準備が大切なのは経営にも通じる」と感心した。