稲嶺氏、渡具知氏一騎打ちへ 名護市長選、2氏届け出


この記事を書いた人 松永 勝利
(左)出発式で第一声を発する稲嶺進候補=28日午前9時15分ごろ、名護市大中の選挙事務所 (右)出陣式で第一声を発する渡具知武豊氏=28日午前9時ごろ、名護市大南

 【名護】任期満了に伴う名護市長選が28日告示された。届け出順に3選を目指す現職の稲嶺進氏(72)=社民、共産、社大、自由、民進推薦、立民支持=と新人で前市議の渡具知武豊氏(56)=自民、公明、維新推薦=の2氏が立候補を届け出た。一騎打ちとなる見通し。米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設問題が最大の争点になる。
 辺野古移設のほか、医療・福祉や経済振興、子育て・教育などを巡り、それぞれの政策を訴え、1週間の選挙戦を繰り広げる。
 稲嶺氏は辺野古移設の阻止を訴える。
 市大中の選挙事務所前で出発式を開き「名護市の未来、子どもたちの未来、県の未来を決定づける大事な選挙だ。子どものため何を考え、行動するのか求められている。辺野古(移設)を進めさせてはいけない」と訴えた。
 渡具知氏は移設の是非を示さず経済振興を訴える。
 市役所前で出陣式を開き「8年間で市民の暮らしは良くなったのか。答えはノーだ。市民生活を向上させ、この街の景気と暮らしを良くするため、名護市長になりたい。名護に新しい風を吹かせ、輝く街にしていこう」と訴えた。
 名護市長選と同時に行われる市議会議員補欠選挙(欠員1)は、いずれも無所属・新人で、北部地域振興協議会職員の仲尾ちあき氏(47)とヘリ基地反対協共同代表の安次富浩氏(71)が立候補を届け出た。
 市の選挙人登録者数は27日現在、4万9372人(男性2万4331人、女性2万5041人)。【琉球新報電子版】