魅力カフェ 写真投稿 琉大生発信 ♯コザに恋して 若者呼び込み、寄付も募る


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「#コザに恋して」プロジェクトのメンバー。クラウドファンディングでの紹介写真

 【沖縄】キーワードはハッシュタグ「#コザに恋して」―。空き店舗が目立つ沖縄市の中心市街地に人を呼び込もうと、琉球大学観光科学科1年の女子学生4人が写真共有アプリ「インスタグラム」でコザにあるカフェを紹介している。ウェブで寄付を募る「クラウドファンディング」を活用したポスター作成も計画中だ。沖縄市出身の喜納舞杏さん(19)は「若い人が気軽に足を運べる市にしたい」と意気込む。

 メンバーは喜納さんのほか、金谷和希さん(19)、天願優笑さん(19)、生盛舞花さん(19)。取り組みは地域の課題解決策を探る琉大の共通教育科目「地域企業(自治体)お題解決プログラム」の一環だ。

 地域の実情を知るため、4人は初めにコザの街を歩いた。「街に若い人が少ない」と感じ、呼び込む客層を自分たちと同じ女子学生に設定。コザには「怖いイメージ」があったというが、歩いてみると“オシャレ”なカフェが多いことに気付いたという。そのため、若者が日常的に使うインスタグラムでカフェを紹介することに決めた。

 紹介は昨年11月に始め、約20店舗をインスタグラムに投稿している。見栄えの良い写真を表す「インスタ映え」を意識しており、フォロワーからは「旅行した際に訪れたい」「いつも投稿が楽しみ」など好感触な書き込みもしばしば。天願さんは「昼の自然な光を意識している」と撮影のこつを話す。

 ポスター作成のためのクラウドファンディングは寄付10万円が目標。募金は2月15日まで。ポスターにはコザの地図や店舗写真を掲載する。沖縄市内や県内各大学の構内に掲示する予定。4月の配布を目指す。

 観光関連の就職を目指す生盛さんは「自分たちで実際に動くことの大切さを学んでいる」と取り組みの効果を実感している様子。金谷さんも「いかに人を巻き込むかなど勉強になる」と学びの手応えを語った。

 インスタグラムなどでは「#」を付けた単語をハッシュタグと呼ぶ。ハッシュタグを付けて投稿すると、他の利用者によるキーワード検索や閲覧が容易になる。