くらし

[ココロ・カラダ不思議つながり]43 性的なこと考えちゃう

Q.性的なこと考えちゃう

 


 今日の質問は、性欲の抑え方を教えてください。女性を見たら何となく性的なことを考えるんで、考えないようにできないですか。性的なことを意識しているので射精していないのに射精した感じがすることがあり、悩んで勉強に集中できないときがあります

 です。高校2年生からです。


A.暴力映像避け 優しい想像を

 


 1月15日に身体の気持ち良さを心のコントロールに使うことを書きましたが、性衝動の自己コントロールの方法としても自慰は大切です。でも、自慰をするときにアダルト動画のような強い視覚刺激を与えると、性衝動が強く引き出されることがあります。これは考える動物である人間の特徴です。特に18歳未満は映像の影響を受けやすいので、日本にはおとなに対して性的な映像を子どもに見せてはいけないルールがあります。しかし、残念なことに守られていません。

 今では性的で非常に暴力的な映像を、インターネットを使って子どもでも簡単に見ることができます。これは社会全体の責任で、子どもたちは巻き込まれている被害者です。私はおとなの一人として子どもたちに本当に申し訳なく思っています。この場を借りてみなさんに謝ります。本当にごめんなさい。

 性的なことを考えるのは全く悪くありませんが、あなたのような状態は映像の影響と思われます。自慰をするときは優しい写真などを見てください。映像を見なくても想像するだけで脳には同じ影響があります。思い浮かべる姿なども優しいものになるまで続けて、自分の脳を守ってください。
 



 また、性に限らず暴力的な映像を見て自慰をすると暴力と性的な快感が結びついた回路ができてしまって、自分が大切にしたい人との性行為でも暴力を使わないと満足できない困った状態になっている若者やおとなもいます。暴力的なアダルト映像が年間何万タイトルも新しく作られる日本の現状について、社会全体で見直すことができたら良いと、強く願っています。



徳永桂子(とくなが・けいこ) 思春期保健相談士。

 心が生きると書く「性」、心が生きて交わる・お互いの心を生かして交わると書く「性交」の漢字の通り、子どもたちがありのままの自分を肯定できるように。豊かなパートナーシップを築けるように。みんなで明るく肯定的に性について語れたらいいなと思って活動中。

 新報小中学生新聞に「ココロ・カラダ不思議つながり」を連載中。著書に「からだノート~中学生の相談箱」(単著)「LGBTなんでも聞いてみよう~中・高生が知りたいホントのところ」(共著)など。
 

~ この連載が本になりました ~

ココロ・カラダ不思議つながり

 
徳永桂子・著/上原明子・イラスト
A5変型判 128頁(オールカラー)

¥1,250(税抜き)
 









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