花の塗り絵 真心込め 豊見城署の吉原さん 20枚、署内を彩る


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
色鉛筆で優しく色を付けた20種類の花の絵の横で笑顔を見せる吉原定男巡査部長=6日、豊見城署

 【豊見城】沖縄県の豊見城署(仲村智成署長)の入り口近くの壁に、優しい色合いのパンジーやアジサイなどの花の絵20枚がハート型に飾られ、署を訪れる市民らを和ませている。絵を40年以上描き続けている留置管理課巡査部長の吉原定男さん(58)が、市販の塗り絵に色鉛筆で色付けした作品だ。

 吉原さんは中学生時代から絵が好きで、自宅で描き続けてきた。渡嘉敷駐在所勤務時代にも油絵や村民の似顔絵を描いてプレゼントしていた。

 プライベートでは5人の孫がいるおじいちゃんの吉原さん。署に飾られた塗り絵も、幼稚園に通う孫に教えながら塗った作品だという。吉原巡査部長は「ただの趣味だよ」としつつも「見てもらえるのはうれしいかな」と笑った。