童謡広く伝えたい 安田祥子さん魅力語る


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「残したい 伝えたい 日本の歌」と題して講演する安田祥子さん=13日、那覇市のANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービュー

 第88期新報女性サロン(琉球新報主催)の第2回講座が13日、那覇市のANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービューで開かれた。「残したい 伝えたい 日本の歌」と題し、声楽家で童謡歌手の安田祥子さん(76)が“美しき日本の心”が詰まった童謡の魅力について語った。

 安田さんは実妹の由紀さおりさんと31年にわたり、日本の童謡コンサートを続けてきた。明治時代後半から始まったという日本の童謡の歴史について、「テレビも無い時代、ラジオから聞こえてくる童謡に多くの子どもが想像力を膨らませ、楽しんでいた」と振り返った。人とのつながりやコミュニケーションが希薄となりつつある現代にこそ「人を思いやる優しい気持ちや四季折々の風情を表す言葉、美しい日本語があふれている童謡を聴き、歌ってほしい」と語った。