オスプレイ飛行強行 県が抗議、米軍要求無視 機体一部落下 うるま市議会決議へ


この記事を書いた人 大森 茂夫
飛行を強行するMV22オスプレイ=13日午前10時50分、宜野湾市の米軍普天間飛行場(花城太撮影)

 米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが飛行中、エンジンの空気取り入れ口を落下させ、うるま市伊計島に流れ着いた問題で、県やうるま市などが飛行停止を求める中、米海兵隊は13日、オスプレイの飛行を強行した。13日午前10時21分ごろ、普天間飛行場からオスプレイが北向けに離陸したのを皮切りに、少なくとも4機の飛行が確認された。エンジン吸気口を落下させた機体の飛行はなかった。富川盛武副知事は13日、県庁に外務省沖縄事務所の川田司沖縄担当大使、沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長を呼び、落下に抗議し、原因究明がなされるまでオスプレイの飛行中止などを求めた。

 県は、米軍から速やかな報告がなかった点について経緯を検証、公表するよう米軍に働き掛けることも国に要請した。小野寺五典防衛相は13日、「現在まだ正確な形で日本側に説明がない」と、米側から説明がないことに不快感を示した。

 富川副知事は川田氏と中嶋氏への抗議で、伊計島では1月6日にも米軍ヘリコプターの不時着があったとし「地域住民はじめ県民に大きな不安を与えるもので断じて許せない」と厳しく批判した。昨年から米軍機による不時着、緊急着陸、部品落下が相次いでいることを踏まえ、県内の全米軍機の総点検とその間の飛行中止をあらためて求めた。

 県の池田竹州基地対策統括監は川田氏、中嶋氏に、昨年からオスプレイを含め普天間飛行場所属の全ての回転翼機でトラブルが発生していることから、特定の機体の問題ではなく米軍の整備体制や予算、人員など構造的な問題がある可能性を指摘した。その上で「米側に(整備)予算がなければ防衛省が出して対応してほしい」と述べ、政府の責任で県民の安全を確保することも求めた。

 うるま市議会は2月定例会で今回の部品落下への抗議決議を提出する方向で調整している。市議会の基地対策特別委員会を16日に開き、提出日程や抗議決議案などを話し合う。宜野湾市は14日、在沖米海兵隊や沖縄防衛局などに抗議する。

 エンジンの空気取り入れ口を落下させた機体は終日、普天間飛行場に駐機していたが、修復や整備などの作業は確認されなかった。その他のオスプレイについては整備や点検とみられる作業を行っているのが確認された。