赤犬子宮に歌三線奉納 流派超え、旧正祝う 読谷村文化協会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【読谷】三線歌謡の始祖とされる「赤犬子(あかいんこ)(アカヌクー)」をまつる沖縄県読谷村楚辺の赤犬子宮で16日、旧正月の新年を祝う歌三線が奉納された。読谷村文化協会に所属する三線や箏のメンバー6団体30人以上がそれぞれの流派を超えて集まり、古典音楽9曲を披露した。

赤犬子宮前で古典音楽を披露する読谷村文化協会のメンバーら =16日、読谷村楚辺の赤犬子宮

 かぎやで風では「新玉の年に 炭と昆布飾て 心から姿若くなゆさ」と新年に合わせた歌詞で歌った。

 読谷村文化協会古典部会の新地孝一部長は「流派を超えて演奏するのは珍しいが、音楽の神様をまつる聖地で共に1年の健康や平和、古典音楽の継承発展を祈った」と意義を語った。

 箏を演奏した比嘉淳江さん(68)は「他の分野の人とも交流しながら、今年1年がいい年になるようにしたい」と抱負を語った。