「これが米軍の実態だ」 第二小上空ヘリ飛行 あきれうなだれる県幹部


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 普天間第二小上空を再び米軍ヘリが飛んだとの情報は当初、県には報告されていなかった。23日午後9時前に報道各社から問い合わせを受けた県は、沖縄防衛局に照会したが「上空を飛行した疑いのあるヘリがあるようだが確認中」との回答があるだけだった。

 ある県幹部は「これが、米軍が『最大限飛ばさない』と言ったことの実態だ」とあきれた様子で語った。「『最大限』というのは絶対に飛ばないということではないんだということで、こういうことが繰り返されると『最大限』とはこの程度かと勘ぐりたくもなる」と不信感をあらわにした。

 まだ米軍の通報もない段階では「事実ならば、知事もいつも指摘するように『言葉がない』と繰り返すしかない」と言葉少なに語った。

 1月18日にも米軍ヘリが普天間第二小上空を飛行したのを防衛省が確認したが、米軍側は上空飛行を否定している。別の県関係者は「あの件も日本側の主張と米軍とが対立して最終決着が着いていない」と述べ、1月の件の究明も求めた。